夫振岩(読み)うとうふいじー

日本歴史地名大系 「夫振岩」の解説

夫振岩
うとうふいじー

[現在地名]名護市源河

東シナ海に注ぐ源河げんか川河口の北約一・三キロの浅海域にある孤岩。高さ三メートル程度。ウトゥフイジーとよび、ウトゥフイイワともいう。沿岸一帯から目視可能で、縁結びをした岩として、字源河げんかではウンジ(恩義)の石とよばれている。伝説によると、源河ぎんか村に若い男女がおり、双方の親たちは二人を結婚させたいと望んでいた。しかし男が醜男ということで女がいやがった。ある日、親たちは二人を舟に乗せ沖の岩に遊びに連れ出し、忘れ物をしたと言って二人を岩に残して帰った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android