普及版 字通 「夬」の読み・字形・画数・意味
夬
4画
[字訓] ゆがけ・わける
[説文解字]
[字形] 会意
正字はに作り、(又)(ゆう)は手。ゆがけをもつ形。また刃器をもつ形とも解される。〔説文〕三下に「決するなり」とし、また「決の形に象る」と二義に解する。分決の字はの従うところで玉環の欠ける所のあるもの、の従うところは、ゆがけの形。また刃器の形に従うとすれば抉、快などはその義の字かと思われる。
[訓義]
1. ゆがけ。
2. 刃器のときは、わける。
3. 決に通じ、きめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕决拾 ユガケ・トモ 〔立〕夬 ワカツ
[声系]
〔説文〕に夬声として抉・・缺・・決・快・袂など二十二字を収める。袂のほかは、みな夬声。刃器をもつ夬の意に通ずるものが多い。
[熟語]
夬夬▶・夬履▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報