奇霊(読み)くしぶ

精選版 日本国語大辞典 「奇霊」の意味・読み・例文・類語

くし‐・ぶ【奇霊】

〘自バ上二〙 (形容詞くし(奇)」の動詞化) 霊妙に見える。不思議な様子である。
古語拾遺(807)「是、太玉命、久志備(クシビ)所生(ませる)神」
※丹後風土記逸文(釈日本紀所載)(1274‐1301)「仍ち久志備(クシビ)ますことを恠(あやし)みたまひき」

くしび【奇霊】

〘形動〙 (動詞「くしぶ(奇霊)」の連用形名詞化か) 霊妙不思議なさま。
書紀(720)大化二年八月(北野本訓)「万物の内に人是最も霊(クシヒなり)
※志都の岩屋講本(1811)上「甚(いと)も甚も、奇霊(クシビ)に妙なる神が有るに依って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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