出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
マレーシア東部、サラワク州(北ボルネオ)西部の河港都市。人口12万6381(2000)。南シナ海に注ぐレジャン川の大デルタの頭部に位置し、河口から120キロメートルさかのぼった所にある。レジャン川はこの付近まで1500トン級の汽船が遡航(そこう)できるので、ゴム、木材の取引が盛んである。地方商業の中心をなし、華僑(かきょう)(主として福建省出身者)の活躍が著しい。付近の錯綜(さくそう)した水路を利用する水上交通の小船舶もほとんど彼らによって運営されている。
[別技篤彦]
北欧神話の女神でトールの妻。娘スルーズと息子モージ、マグニを生んだ。シブは美しい黄金の髪で知られ、スカルド詩人は黄金を「シブの髪」で表すのを常とする。スノッリの『エッダ』によると、あるときロキがシブの髪を切って丸坊主にしたため、怒ったトールはロキを黒い妖精(ようせい)たちのところへやって、自然の髪と同じように生える黄金の髪をつくらせた。『エッダ』の「ロキの口論」によれば、シブは夫の不在中にロキと不義を犯したことになっている。
[谷口幸男]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…しかしのちになるとイギリスで,〈クラン〉の語源となったスコットランド人の氏族が,単系出自集団でも外婚集団でもないことに発し,新しく〈セプトsept〉という用語がW.H.R.リバーズによって唱えられるようになる。またアメリカでもR.H.ローウィによって,用語・概念の混乱をさけるべく,母系氏族・父系氏族を総称して〈シブsib〉という用語を用いるよう提案がなされ,さらにローウィの提案をうけて,〈シブ〉や〈リネージ〉は単系出自集団であるが,〈クラン〉は配偶者を含む単系出自にもとづく集団で,かつまた地域的制約のある居住集団に対してあてるべきだ,というG.P.マードックの提案も登場した。しかし今日では,用語としては〈クラン〉が代表的であり,概念としては単系出自集団と規定する学者が少なくない。…
…ただモーガンがその研究の出発点としたイロコイ諸族的な母系氏族が氏族社会本来の原初的形態であったかどうか,また氏族結合の血縁的原理が,つねに純粋で徹底したものでありえたかどうか,さらに,はたして氏族制度が,家族という結合単位に先だって,全人類の社会に遍在的であったかどうかは,以下に述べる各種の事例から推しても,きわめて疑わしい。
【氏族社会の構造と変化】
まず第1に氏族クランclan,シブsibの構造原理からこの問題を追究してみよう。これまでの氏族に対する最も一般的な定義によれば,氏族とは家族と異なり,一つの共同の祖先をもつという信仰で結ばれた単系(母系もしくは父系)の血縁集団であり,集団内の婚姻の禁止,すなわち外婚制をその特徴とするものとされてきた。…
※「シブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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