普及版 字通 「奘」の読み・字形・画数・意味
奘
10画
[字訓] おおきい・さかん
[説文解字]
[字形] 形声
声符は壯(壮)(そう)。〔説文〕十下に「(そ)、大なり」とあり、〔唐写本〕に「大」、〔爾雅、釈言〕に「なり」、〔玉〕に「大なり、んなり」と訓する。は〔説文〕十上に「壯馬なり」という。〔方言、一〕に、秦・晋(陝西・山西)の間では、人の大なるものを奘、また壯とよぶという。大といえば、大親分というほどの意である。
[訓義]
1. おおきい。
2. さかん、すこやか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕奘 カザル・ヨソフ 〔字鏡集〕奘 カザル・ヨソフ・オオイカナリ・サカリナリ
[語系]
奘dzang、壯tzhiangは同声。人の壮健なるものを奘という。殷金文にみえる図象によく似た字形である。dzangは同声で、犬をいう。
[熟語]
奘細▶・奘腰▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報