出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…室町幕府の陸奥国行政機関。南北朝時代は奥州管領と呼ばれる。中先代の乱直後の1335年(建武2)8月,足利尊氏は鎮守府将軍北畠顕家に対抗して斯波家長を奥羽の統率者として登用する。…
…しかし南北両朝の対立によって,北朝足利方も奥羽併管の特設軍政官を派遣し,出羽でも南北両党はめまぐるしく激突した。足利方の担当官は奥州総大将斯波家長,石塔義房をへて,1345年(興国6∥貞和1)奥州管領制に切り換えられる。南北両朝ともに,奥羽両国をひとつの広域行政区として支配しようとしたのである。…
…陸奥国の国人領主。奥州管領家。南北朝動乱中の1345年(興国6∥貞和1),畠山国氏・吉良貞家両名が幕府より奥州管領に任命され,翌年,多賀国府(現,宮城県多賀城市)に着任。…
…当時陸奥国は日本の半国といわれ,その政治的存在意義が大きく評価されていた。ついで南北朝内乱に入ると,室町幕府は足利氏の一門を奥州管領として派遣し,陸奥国の武士を統率しようとする。そのはじめは1337年(延元2∥建武4)2月の石塔義房(いしどうよしふさ)であり,それ以前は関東執事の斯波家長(しばいえなが)が,鎌倉にいてこの国の軍政をつかさどっていた。…
※「奥州管領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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