20世紀日本人名事典 「奥野文七」の解説 奥野 文七オクノ ブンシチ 大正・昭和期のせんべい事業家 生年明治28(1895)年 没年(没年不詳) 出生地三重県 経歴大正の初め渡米、ロサンゼルスで菓子屋を営む兄を手伝った。日本の「つじうらせんべい」を「フォーチュン・ライスケーキ」と名づけ、食事待ちの前菜で出し、アメリカ人に評判となった。「西へ行け、さらばよきことあらん」といったおみくじの出る袋せんべいを考案、中国料理店の系列で発売した。その後、ニューヨーク州ロングアイランドで工場を造り「フォーチュン・ライスケーキ」のほかアラレも作り、カリフォルニア産のモチ米に、玉ネギ、トウガラシ、ニンニク、チーズなどを混ぜ、風味のよさが地元で人気を呼んだ。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by