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妙沖 みょうちゅう

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朝日日本歴史人物事典の解説

妙沖

生年:生没年不詳
平安時代前期の尼。橘逸勢の娘。父の逸勢が承和の変(840)によって,承和9(842)年伊豆国(静岡県)に配流になったとき,官兵が制止したにもかかわらず,泣きながら昼夜そのあとをついていった。しかし途中の遠江国の板筑駅(静岡県引佐郡細江町)に至って父が死去した。娘はそこで父を葬り,その屍を守り,ついに尼となり,自ら妙沖と名乗った。父のために誓念する姿に,旅人たちが涙を流したと伝えられている。嘉祥3(850)年に父の罪が許され,屍が生まれ育った地に帰ることになり,妙沖は屍を背負って京にもどった。人々が孝女として賞賛したという。

(勝浦令子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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