生年(読み)せいねん

精選版 日本国語大辞典 「生年」の意味・読み・例文・類語

せい‐ねん【生年】

〘名〙
① 生まれた年。うまれどし。
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「是は五十二で死んだものであるか或は生年(セイネン)が誤り伝へられたのであるか」
② 生まれてから経過した年数年齢。また、一生の間。しょうねん。〔古詩十九首‐其十五〕

しょう‐ねん シャウ‥【生年】

〘名〙 生まれてから経過した年数。年齢。よわい。とし。せいねん。
菅家文草(900頃)三・問藺笥翁「生年幾箇家安在。偏脚句瘻亦具陳」
仮名草子・恨の介(1609‐17頃)上「菊亭殿御娘に、しゃうねん十八にならせ給ひしが」

うまれ‐どし【生年】

〘名〙 生まれた年。せいねん。
半七捕物帳(1925)〈岡本綺堂松茸おかみさんは生(ウマ)れ年(ドシ)を隠してゐるのでございます」

なり‐どし【生年】

〘名〙 果実がよくなる年。また、年切(としぎり)の柿がよくなる年。
※俳諧・七番日記‐文化一五年(1818)一二月「庵の柿なり年もつもおかしさよ」

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デジタル大辞泉 「生年」の意味・読み・例文・類語

せい‐ねん【生年】

人の生まれた年。うまれどし。⇔没年
生まれてから経過した年月。しょうねん。

しょう‐ねん〔シヤウ‐〕【生年】

生まれてから経過した年数。とし。年齢。せいねん。「時に生年三五歳」

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普及版 字通 「生年」の読み・字形・画数・意味

【生年】せいねん・しよう(しやう)ねん

生まれた年。また、生きているうち。晋・潘岳永逝を哀しむ文〕日は長くして、生年は淺く、憂患は衆(おほ)くして、樂は尠(すく)なし。

字通「生」の項目を見る

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