姫飯(読み)ヒメイイ

大辞林 第三版の解説

ひめいい【姫飯】

釜でやわらかく炊いた飯。古く、甑こしきでむした強飯こわいいに対していった。糄�ひめ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の姫飯の言及

【強飯】より

…《万葉集》巻五の山上憶良の〈貧窮問答歌〉に〈甑には蜘蛛の巣懸(か)きて飯(いい)炊(かし)く事も忘れて〉とあるように,もともと飯といえば蒸したものであった。今のように水を加えて煮た飯はやわらかいために姫飯(ひめいい),堅粥(かたがゆ)などと呼ばれた。姫飯が日常食として普及するにともなって〈こわいい〉,略して〈おこわ〉,さらに〈こわめし〉というようになり,多くもち米を用いて物日(ものび)に食するようになった。…

【姫始】より

…とくにこの男女の秘事(ひめごと)を始める日という俗説が一般に通用し,江戸時代の文芸などにもしばしばとりあげられている。しかし,姫始は糄(ひめ)始め,すなわちハレの食品である強飯(こわめし)に対して,日常の柔らかい飯である姫飯(ひめいい)を食べ始める日と解するのが妥当と考えられている。【田中 宣一】。…

【飯】より

…粥はその固さによって固粥(かたがゆ)と汁粥(しるかゆ)に分けられた。現在の飯はこの固粥にあたり,強飯に比べると軟らかいので姫飯(ひめいい)とも呼んだ。従来は日本の飯が,蒸したものから煮たものに変わったのは室町末期から安土桃山時代にかけてのこととされていたが,弥生時代の土器のあり方からして,古代でも日常的には米を煮て食べていたと推論されている。…

※「姫飯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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