デジタル大辞泉
「字謎」の意味・読み・例文・類語
じ‐なぞ【字謎】
漢字を偏・旁・冠・脚などに分けたりして示し、その漢字を当てさせるもの。「人在二草木間一、目有二竹木傍一」を「茶箱」と解く類字の謎。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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じ‐なぞ【字謎】
- 〘 名詞 〙 漢字を用いて作った謎。漢字を偏・傍・冠・脚などに分解したり組み合わせたりしてその趣向を楽しむもの。「人在二草木間一、目在二竹木傍一」を「茶箱」と解いたり、「梅」を「雪ふれば木毎に花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし〈紀友則〉」〔古今集〕と詠む類。字の謎。
- [初出の実例]「弗と人と同すれば佛の字なり。これは字謎の詩なり」(出典:随筆・三養雑記(1840)一)
- [その他の文献]〔鮑照‐字謎詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の字謎の言及
【万葉仮名】より
…これらの用法のほかに,文字に関する万般の知識を応用した下記のような遊戯的な表記もある。〈下風(あらし)〉〈馬声・蜂音・石花・蜘
(い)・(ぶ)・(せ)・(くも)〉〈山上復有山(いで)(出)〉〈向南(きた)〉〈八十一(くく)〉〈十六(しし)〉〈重二(し)〉〈並二(し)〉〈喚鶏(つつ)〉〈羲之(てし)〉など,本来中国にも行われた一種の字謎(じなぞ)である。 通常,万葉仮名の分類は,江戸時代末期の僧春登(しゆんとう)の《万葉用字格》のものが著名で,次の8範疇(はんちゆう)に分類する。…
※「字謎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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