守田正義(読み)モリタ マサヨシ

20世紀日本人名事典 「守田正義」の解説

守田 正義
モリタ マサヨシ

大正・昭和期の社会運動家,作曲家



生年
明治37(1904)年8月24日

没年
平成4(1992)年6月7日

出生地
東京市芝区西久保桜川町

経歴
幼時に失明したため、16歳で弘田龍太郎に音楽の手ほどきをうけ、25歳頃から音楽評論の筆をとる。昭和2年前衛芸術家同盟、3年ナップ音楽部に参加し、プロレタリア音楽運動の中心人物となる。5年新興作曲家連盟に加入戦後、現代日本音楽協会・民主主義文化連盟に参加した。著書に「音楽論」「近代音楽」、作品に「里子にやられたおけい」「小さい同志」「おいらの春」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の守田正義の言及

【プロレタリア音楽】より

…音楽家同盟は31年以降の日本プロレタリア文化連盟(略称〈コップ〉)の時代にも,その加盟団体として活動を続け,33年には日本プロレタリア音楽同盟と改称している。構成員としては,作曲家守田正義,露木次男,原太郎,吉田隆子,石井五郎らのほか,演奏家の関鑑子(あきこ),井上頼豊,福田上一らが加わり,合唱曲や歌曲の創作と労働者階級の音楽創造を目標にさまざまな活動を試みた。守田の《里子にやられたおけい》《小さな同志》,吉田隆子《鍬》《兵士を送る》,原太郎《芝浦》などの反戦歌,闘争歌などが生み出された。…

※「守田正義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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