安寿吉(読み)あんじゅきつ(その他表記)An Su-gil

改訂新版 世界大百科事典 「安寿吉」の意味・わかりやすい解説

安寿吉 (あんじゅきつ)
An Su-gil
生没年:1911-77

韓国の作家。咸鏡南道咸興出身。早稲田大学高等師範部中退。1932年少年時代をすごした間島に移住し,45年帰国。その間,朴栄濬,李周福らと同人誌《北郷》を発刊,《間島日報》《満鮮日報》の記者をつとめながら,移住民の生活と農村を素材に《円覚村》《牧畜記》などを発表し,43年小説集《北原》にまとめた。48年ソウルに移り,53年朝鮮戦争下の知識人の三つのタイプを描いた《第三人間型》は注目を浴びた。代表作には59年から67年にかけて断続的に発表された《北間島》がある。これは李朝末期から1945年にいたるまでの間島移住農民の苦難の歴史を描いたものである。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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