旺文社日本史事典 三訂版 「官営事業払下げ」の解説
官営事業払下げ
かんえいじぎょうはらいさげ
明治政府はインフレの収束と国立銀行券回収の一環として,1880年工場払下概則を発布し,軍事工場部門を除き,従来財政上欠損になっていた膨大な官営事業を民間に払い下げ,歳入増と歳出縮減の一石二鳥をはかった。極端に安い価格で特定の政商に払い下げ,これらの工場や鉱山がのち財閥の主力工場や鉱山となった。
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