実録先代萩(読み)ジツロクセンダイハギ

世界大百科事典(旧版)内の実録先代萩の言及

【実録物】より

…そして1883年(明治16)ごろから活版印刷で刊行され,写本はついに滅亡した。 歌舞伎における実録物は,明治になって生じた荒唐無稽な筋をきらう近代合理主義の所産であり,演劇としては低調な現象であるが,《実録先代萩》《実録忠臣蔵》《実録天神記》など,古典歌舞伎の代表作の実録化が行われた。その方法は,時代物だけではなく,世話物でも採用されて《実録の助六》《実録伊勢音頭》などが生まれた。…

【伊達騒動】より

…この累は鶴屋南北が《法懸松成田利剣(けさかけまつなりたのりけん)》の主役にし,その中の舞踊《》がよく演じられる。《先代萩》は仙台を利かせた題名だが,1876年河竹黙阿弥が書いた《早苗鳥伊達聞書(ほととぎすだてのききがき)》は現在《実録先代萩》と呼ばれる。この脚本では,乳母が政岡でなく浅岡である。…

※「実録先代萩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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