精選版 日本国語大辞典 「室中」の意味・読み・例文・類語
しっ‐ちゅう【室中】
- 〘 名詞 〙 へやのなか。家のなか。
- [初出の実例]「而を昼室中に引籠て居たらば観楽したるかと問たり共、問手のけがに非ず」(出典:応永本論語抄(1420)公冶長第五)
- [その他の文献]〔礼記‐曲礼・上〕
…方丈は塔頭住持の居室と客殿を兼ね,一般寺院の本堂の役割を果たす。護持仏や祖師像,位牌をまつる室中(しつちゆう),礼の間である下間(げかん),檀越の間である上間(じようかん),寝室である眠蔵(みんぞう),住持の居室の書院,衣鉢(えはつ)の間など整形六室取りとするものが大部分である。入母屋造の大型堂で,周囲に苑池をおくことが多い。…
…身舎(もや)を前半3室・後半3室の整形6室取りに間仕切する。正面中央は室中(しつちゆう)と呼ばれ,仏画や位牌などを祀る。室中のみ正面を桟唐戸(さんからど)として仏殿風につくる。…
※「室中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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