宮間田遺跡(読み)みやまだいせき

日本歴史地名大系 「宮間田遺跡」の解説

宮間田遺跡
みやまだいせき

[現在地名]武川村三吹

釜無川右岸の標高五一三メートル前後の完新世段丘II面上に立地し、九世紀中頃から一〇世紀前半までを中心とする集落跡。当遺跡周辺は古代巨麻こま真衣まきの(和名抄)にあたる地域とされ、「延喜式」にみえる甲斐国三御牧(勅旨牧)のうち、真衣野まきの牧にあたる地域といわれる。県営圃場整備事業に伴い、昭和六〇年(一九八五)・同六一年の二回にわたり発掘調査が実施され、竪穴住居九四軒(うち三軒は鍛冶炉を伴う)、掘立柱建物四五棟が検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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