三吹村(読み)みふきむら

日本歴史地名大系 「三吹村」の解説

三吹村
みふきむら

[現在地名]武川村三吹

釜無川右岸にあり、韮崎宿からだいはら宿(現白州町)へ通る甲州道中に沿って街村を形成する。上流側の三吹上組、下流側の三吹下組の二集落からなる。地元では「みしき」または「みひき」とよぶ。七里しちり岩に沿って流下する釜無川に大深沢おおふかさわ川と尾白おじろ川が合流することから村名が生じたとされる(甲斐国志)。天正一八年(一五九〇)一月二七日に「丑之年貢」二千九六〇俵が加恩として武川衆の折井市左衛門・米倉主計へ渡されるが(「徳川家奉行連署知行書立写」記録御用所本古文書)、このなかに三吹郷二二四俵余が含まれている。ここには「米主計渡」の注記があり、翌日米倉主計に与えられている(「徳川家奉行人連署知行書立写」同古文書)。二月二四日には改めて御重恩の地方が確認されたが(「徳川家奉行連署知行書立写」御庫本古文書纂)、ここにも同じ数字がみえる。

慶長六年(一六〇一)検地帳(県立図書館蔵)によると田一八町二反余・畑二〇町七反余・屋敷五反余、屋敷数二〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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