富める者の天国に入るは難し(読み)とめるもののてんごくにいるはかたし

故事成語を知る辞典 の解説

富める者の天国に入るは難し

富というものがいかに人間性に害を及ぼすかを述べたことば。

[使用例] 「富めるものの天国に入るは、――」そう冗談に言いかけて、ぴしと鞭打たれた。「人なみの仕合せは、むずかしいらしいよ。」[太宰治*秋風記|1939]

[由来] 「新約聖書―マタイ伝・一九」に見えるイエスのことば。口語訳では、「富んでいる者が天国にはいるのは、むずかしいものである」。続いて、「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」とも語っています。

英語〕It will be hard for a rich man to enter the kingdom of heaven.

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む