寝ねがて(読み)いねがて

精選版 日本国語大辞典 「寝ねがて」の意味・読み・例文・類語

いね‐がて【寝がて】

  1. ( 動詞「いねかつ」の連用形「いねかて」の濁音化。「がて」が「難(がた)し」の意に誤って使われた語 ) 寝ることができない。→がてに
    1. [初出の実例]「秋萩のしたば色づく今よりやひとりある人のいねがてにする〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・二二〇)
    2. 「その夜も寝(イネ)がてに明けゆく」(出典:読本・雨月物語(1776)蛇性の婬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android