寝付(読み)ねかしつける

精選版 日本国語大辞典 「寝付」の意味・読み・例文・類語

ねかし‐つ・ける【寝付】

〘他カ下一〙 ねかしつ・く 〘他カ下二〙
① 寝つくようにする。寝つくようにしむける。子どもなどをあやして眠らせる。
人情本仮名文章娘節用(1831‐34)後「ねんころねんころと鼻うたを、うたふて寐(ネ)かしつけてゐる」
② 体を横たえさせる。横に寝た状態にさせる。
※予言者ヨナ(1928)〈高橋新吉〉「私は遂々物干板のやうな長さの部厚い戸板みたいなものの上にねかしつけられて」

ね‐つ・く【寝付】

〘自カ五(四)〙
① 眠りにつく。眠る。
※俳諧・俳諧新選(1773)一「香の逐(おひ)て寝つかぬ蝶や花の上〈太祇〉」
病気になって床につく。
※思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石二八「病気をして寝付(ネツ)くや否や」

ね‐つき【寝付】

〘名〙 眠りにはいること。また、就眠する時の様子。就眠。
※俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)京何第九「いも目へいらず月はとを山 長き夜はいくね覚せんねつきせん」
油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉一四「寝附(ネツキ)の早い男ぢゃ」

ねせ‐つ・ける【寝付】

〘他カ下一〙 ねせつ・く 〘他カ下二〙 ねむりにつかせる。ねつかせる。
※雑俳・柳多留‐二(1767)「寐せ付けてていしゅとかわる松の内

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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