デジタル大辞泉 「様子」の意味・読み・例文・類語
よう‐す〔ヤウ‐|ヨウ‐〕【様子/容子】
1 外から見てわかる物事のありさま。状況。状態。「当時の―を知る人」「室内の―をうかがう」
2 身なり。なりふり。「―のいい人」
3 態度。そぶり。「悲しそうな―をする」「手持ち無沙汰な―でいる」
4 物事の起きそうなけはい。兆候。「帰る―もない」
5 しさい。わけ。事情。「何か―がありそうだ」「―ありげな顔つき」
6 もったいぶること。思わせぶり。
「どうも見て居られぬ程に―を売る男で有ッた」〈二葉亭訳・あひゞき〉
[用法]様子・ありさま――「町の様子(ありさま)は変わってしまった」「被災地の悲惨な様子(ありさま)」など、状況の意では相通じて用いられる。◇「様子」の方が一般的に用いられ、意味の範囲も広い。「病人の様子がおかしい」「何か隠している様子だ」「交渉はまとまりそうな様子だ」など、外見だけでなく、そこから受ける印象も「様子」には含まれる。この用法は「ありさま」にはない。◇「ありさま」は外から見える状況の意が中心になる。「ちょっと目を離すと、このありさまだ」のように、結果として生じた状況を表す用法は「様子」にはない。
[類語](1)状態・状況・情勢・形勢・有様・動静・様相・気配・模様・様態・近況・近状・現状・現勢・現段階・局面・実況・成り行き・態様・