寺町（唐人寺町）（読み）てらまち

日本歴史地名大系

寺町（唐人寺町）
てらまち

• 佐賀県：佐賀市
• 佐賀城下
• 寺町（唐人寺町）

[現在地名]佐賀市唐人二丁目

唐人町の東側に平行して並ぶ町。城雲（じよううん）院の南から十間堀（じつけんぼり）川までである。寛永三年（一六二六）の城下図には記載がなく、正保年間（一六四四―四八）の城下図から記載がある。寺町の名はあるが、寺は曹洞宗の城雲院と浄土真宗本願寺派の厳浄（げんじよう）寺。嘉永七年（一八五四）の竈帳によれば実竈数が一一一、人口は男二六六人、女二四七人、計五一三人。空家が九軒もあって、職業は日傭取一二竈、大工九竈、木挽八竈と職人竈が多く、僧二竈のほかに野菜屋が九竈あり、裏町の職人町の性格と、北の畑作地帯からの野菜の供給を受けて八百屋町の性格をもっている。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」