対数平均温度差(読み)タイスウヘイキンオンドサ

化学辞典 第2版 「対数平均温度差」の解説

対数平均温度差
タイスウヘイキンオンドサ
logarithmic mean temperature difference

向流または並流で熱交換を行う場合,流体間の温度差は場所によって異なる.熱交換器中に二つの断面1と2を考え,それぞれにおける高温流体および低温流体の温度T1T2t1t2 とすると,断面間の平均温度差は各断面における温度差の対数平均で与えられ,これを対数平均温度差という.

二重管式熱交換器における全伝熱量Qは,総括伝熱係数U,伝熱面積をAとすると,

QUA Δ tln

となる.この式は,2断面間の微小区間の熱収支から得られる微分方程式を解くことにより,理論的に求めることができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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