翻訳|heat balance
システムの工学的解析の基本は保存則の適用である。保存則には,各元素の質量の保存,エネルギーの保存,運動量の保存があるが,このうちエネルギー収支のことをふつう熱収支という。これは,エネルギーは力学的エネルギーと熱エネルギーの和であるが,熱エネルギーのほうが圧倒的に大きいので,力学的エネルギーを無視しても近似的にエネルギー保存則が成り立つからである。しかし正確には力学的エネルギーを考慮したエネルギー収支をとらなければならない。ここでいう収支の意味は,システムに入るエネルギーと出るエネルギーを全部勘定することである。エネルギーは保存量であるから,もし両者がつり合っていない場合はシステムに含まれるエネルギーは増減する。これは温度の上昇,または降下にあたる。
執筆者:西村 肇
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
heat balance
地面における放射収支の結果与えられる正味放射量は,地温上昇や蒸発による潜熱,乱流による顕熱として使われる。その受熱・放熱の関係を(地表面)熱収支といい,この関係にはエネルギー保存則が適用される。一般に熱収支式R=G+lE+Hで表される(Rは正味放射量,Gは地中伝導熱量で水体の場合は水中伝導熱量,lは蒸発潜熱係数,Eは蒸発量,Hは乱流交換熱量)。これら四つの要素による熱の収支均衡のもとに,地球上の熱収支が成り立ち気候が決定される。一年間の収支が0になるのは北緯35°くらいで,それより低緯度では受熱が多く高緯度では放熱量が大である。
執筆者:福岡 義隆・田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
熱力学第一法則にもとづいたエネルギーの収支で,運動エネルギーと位置エネルギーの変化が,内部エネルギーの変化に対して無視できるときは,
U1 + q = U2 + Aw
で表される.ここで,U1,U2 は状態1および2のときの系の有する内部エネルギー,qは系に与えられる熱エネルギー,Aは仕事の熱当量,wは系が外部になす仕事である.外部仕事のない場合,上の収支式は次のように簡易化される.
入熱量+内部での発熱量(反応などによる)
=出熱量+系に蓄積される熱量
この場合を,とくに熱収支という.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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