対日差別QR(読み)たいにちさべつキューアール(その他表記)Discriminatory Quantitative Restriction against Japan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「対日差別QR」の意味・わかりやすい解説

対日差別QR
たいにちさべつキューアール
Discriminatory Quantitative Restriction against Japan

ヨーロッパ諸国が日本に対して設けている残存 QR (輸入数量割当) 制度。 1988年9月以来日本・EC間で差別 QR撤廃の非公式協議が行なわれた結果,当初の 131品目から 62品目まで減少した。しかし依然として,フランスイタリアスペインポルトガルを中心に多くの分野で対日差別 QRが存続している。 92年の EC市場統合により特定国の差別的 QRは意味をなさなくなったが,フランス,イタリアなどは,EU全体に差別 QRと実質的に同じ結果がもたらされるような措置が適用されることを求めている。中でも特に問題となっているのは,日本車の輸入問題である。

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