措置(読み)そち

精選版 日本国語大辞典 「措置」の意味・読み・例文・類語

そ‐ち【措置】

〘名〙
判断を下して、その物事をとりはからうこと。
童子問(1707)下「其智亦膚浅隘陋、動失措置
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「我々が国人の命を奉じて此の二年間に施行せる措置を報告すれば」 〔新唐書‐陸伝〕
② 身を安らかにしていること。また、物事をそのままにうちすてておくこと。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉二「戎夷恣に猖獗(しゃうけつ)なせども幕吏これを措置(ソチ)するが故に天下騒然として」 〔後漢書‐光武十王伝・東平憲王蒼〕

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デジタル大辞泉 「措置」の意味・読み・例文・類語

そ‐ち【措置】

[名](スル)
事態に応じて必要な手続きをとること。取り計らって始末をつけること。処置。「万全の措置をとる」「適当に措置する」
安んじていること。また、物事をそのままに打ち捨てておくこと。
「夷艦渡来の後…幕吏これを―するが故に天下騒然として」〈染崎延房・近世紀聞〉

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普及版 字通 「措置」の読み・字形・画数・意味

【措置】そち

処置する。安んずる。〔後漢書、光武十王、東平憲王蒼伝〕陛下りて下臣に禮し、(つね)に讌見を賜ふ、~臣惶怖(くわうふ)戰慄し、に自ら安んぜず。會見するに、(しゆくせき)として措置する無し。此れ~臣子を安んずる以(ゆゑん)に非ざるなり。

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