制度(読み)せいど(英語表記)institution

翻訳|institution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

制度
せいど
institution

学習すべきことの規範的な妥当性が,社会的に認定されているものとして認知されるような行動様式。制度は,規範的な拘束力をもって諸個人に働きかけ,しばしばこれに合致しない行動を取る個人には,制裁が加えられる。諸個人の思念から独立した,社会的な実在として現れるところに,制度の重要な特徴がある。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐ど【制度】

社会における人間の行動や関係を規制するために確立されているきまり。また、国家・団体などを統治・運営するために定められたきまり。「封建制度」「貨幣制度

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百科事典マイペディアの解説

制度【せいど】

社会内で規範として確定された行動様式の体系。伝統社会は習俗としての制度が自明的に安定している社会であるのに対し,近代社会では,制度が明文化されて法や組織に機構化され,一方,内面的規律としての個人倫理が生まれる,さらに大衆社会においては制度に持続性がなく,制度の融解現象が起こる,といわれる。
→関連項目サムナー

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世界大百科事典 第2版の解説

せいど【制度 institution】

人々が混乱なく社会生活が営めるのは,慣習慣例,法といった社会規範に従って行為しているからである。このような社会諸規範が複合化し体系化したものを〈制度〉という。制度には,社会的に資源を配分し人員を配置する規範や,社会諸関係を規制する規範などが含まれており,それらによって人々の生活が規整されている。たとえば,家族生活は婚姻制度,扶養制度,相続制度,隠居制度,その他の諸制度によって規整されている。社会規範が制度にまで体系化され斉一化することを〈制度化〉という。

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大辞林 第三版の解説

せいど【制度】

国家・社会・団体を運営していく上で、制定される法や規則。 「社会保障-」
社会的に公認され、定型化されているきまりや慣習。 「徒弟-」 「家族-」 → 社会制度

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

制度
せいど
institution

複合的な社会規範の体系を意味する。端的にいえば規範の複合体である。社会規範とは、社会生活に一定の拘束を加えて統制する規則のことであって、人々の社会的行為を具体的に規制するものである。社会規範には慣習、習律、法などが含まれている。このような意味での社会規範の複合体を制度というのである。たとえば、婚姻制度という場合、そこには見合いや恋愛といった配偶者選択の慣習があり、結納という交換的な儀礼、結婚式と披露宴に関する習律があり、婚姻の届出という法がある。それらの複合的全体として、婚姻制度が成り立っている。
 制度は、社会的に承認された行為規則を提供してくれるので安全かつ効率的に欲求を充足する手段になり、混乱を規制することにより社会の秩序維持に寄与している。社会規範の複合体が、第一に、社会の成員の多数によって受容され、第二に、逸脱に対しては制裁が加えられることで保障され、第三に、個々人の人格形成のなかで内面化される場合には、その規範の複合体は「制度化」されているといわれる。まさに制度化は社会の秩序と統合にとって基本的である。しかし、社会には無規制化(アノミー化)という反対の方向の動きも絶えず作用していることに注目しなければならない。なお、社会制度social institutionという場合は、制度のみでなく、価値体系や集団や社会関係までも包含した複合体をさしている。[塩原 勉]

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精選版 日本国語大辞典の解説

せい‐ど【制度】

〘名〙 国家・団体を運営して行く上で、法律や規則により制定され、あるいは社会的に継続的に認められ、実施されているきまり。
書紀(720)孝徳元年九月(寛文版訓)「易に曰はく。上を損(そむ)して下(しも)に益(えき)あるを、節(したか)ふに制度(セイト)を以て財を傷らざれ」
※政談(1727頃)二「古の聖人の法の大綱は、上下万民を皆土に在着けて、其上に礼法の制度を立ること」 〔易経‐節卦〕

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