対馬仏像の返還問題

共同通信ニュース用語解説 「対馬仏像の返還問題」の解説

対馬仏像の返還問題

長崎県対馬市の観音寺かんのんじから県指定有形文化財「観世音菩薩坐像かんぜおんぼさつざぞう」が2012年に盗まれ、韓国で発見された。窃盗犯刑事罰を受けたが、韓国中部の浮石寺プソクサが14世紀に同寺で作られ倭寇わこうに略奪されたと主張。韓国当局は調査で「断定は困難」としたが、韓国の大田テジョン地裁は17年、像の損傷などから正常に日本へ渡ったとみるのは難しく、浮石寺所有と「十分に推定できる」として同寺への引き渡しを命じた。23年2月の二審判決は一転して観音寺の所有権を認め、同10月の最高裁判決も支持した。日本政府は早期返還を求めている。(ソウル共同)

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