小坂田村(読み)おさかでんむら

日本歴史地名大系 「小坂田村」の解説

小坂田村
おさかでんむら

[現在地名]伊丹市小阪田おさかでん

猪名いな川左岸の氾濫原にあり、なか村の東に位置する。北は豊島てしま今在家いまざいけ村・宮之前みやのまえ(現大阪府池田市)、東は同郡麻田あさだ(現同府豊中市)。「延喜式」神名帳に載る河辺かわべ郡「伊居太神社」はもと当村内に鎮座していたが、南北朝期に摂津池田に移転したとも(「拾要記」伊居太神社文書)、文和三年(一三五四)に当村内に同社末社を勧請したとも伝承する(享保四年「伊居太神社棟札」正智寺蔵)。当村の伊居太いけだ神社の祭神は「日本書紀」応神天皇条にみえる機織技術を伝えた渡来縫工女の穴織で、穴織の実名小坂が地名の由来と伝承する(前掲棟札)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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