祭神(読み)サイジン

百科事典マイペディアの解説

祭神【さいじん】

神社にまつられる神。古代には現実の人間や天皇を祭神とする例はまれで,氏神産土(うぶすな)神も人格神ではなく,記紀の神代巻所載の神名を除けば,《延喜式(えんぎしき)》(神名帳)にある3132座の神のほとんどは地神(じがみ)であった。鎌倉時代以降,血縁や地縁に固有の祖先,功労者などが人格神としてまつられるようになり,この傾向は次第に強まった。明治時代にも現実の人間を祭神とする崇敬社が多くつくられた。
→関連項目相殿

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祭神
さいじん

神社に祭られる神をいう。神社には一般的に複数の神々が祭神として祭られるが、その場合、もっとも中心になる神を主神または主祭神(しゅさいじん)といい、他の神を相殿神(あいどのかみ)ともいう。神社の祭神には、『古事記』や『日本書紀』などの古典に名がみえる神々のほか、歴代の天皇や歴史上の人物がある。またある特定の地域を支配するとされる神で、とくに神名のない神も、ときとして神社の祭神となっている場合がある。靖国(やすくに)神社や護国神社では戦没者の霊を祭神とする。百済(くだら)王や高麗(こうらい)王などの朝鮮系帰化人を祭神とする神社もある。全国の神社のなかでは、稲荷(いなり)神社がもっとも数が多いので、その主祭神である宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)(倉稲魂(うかのみたま)神)がもっとも数多くの神社で祭られている祭神といえよう。[落合偉洲]

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