河辺(読み)カヘン

デジタル大辞泉 「河辺」の意味・読み・例文・類語

か‐へん【河辺】

河のほとり。かわばた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「河辺」の意味・読み・例文・類語

か‐へん【河辺】

  1. 〘 名詞 〙 河のほとり。かわべ。川端
    1. [初出の実例]「ウシ シチヒキ ハイイデテ cafenno(カヘンノ) クサヲ ハミテ ノチ」(出典サントスの御作業の内抜書(1591)二)
    2. [その他の文献]〔庾信‐春賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「河辺」の意味・わかりやすい解説

河辺(秋田県)
かわべ

秋田県のほぼ中央部、河辺郡にあった旧町名(河辺町(まち))。現在は、秋田市の北東部を占める一地区。1955年(昭和30)和田町と岩見三内(いわみさんない)、豊島(としま)の2村が合併して成立。2005年(平成17)雄和町(ゆうわまち)とともに秋田市に編入された。「河辺」の名は郡名による。JR奥羽(おうう)本線と国道13号(羽州街道)がほぼ並行して走り、日本海東北自動車道の秋田空港インターチェンジがある。また、同自動車道と秋田自動車道が連絡する河辺ジャンクションがある。地域の中央を貫流する岩見川流域の耕地では米作と野菜栽培を主とし、ほかに酪農、果樹・花卉(かき)栽培も盛ん。北部は太平(たいへい)山地で、原木の切り出しや製材が行われる。岩見峡、三内峡などの景勝地があり、観光誘致にも努力している。柱状節理の筑紫森岩脈(つくしもりがんみゃく)は国の天然記念物。南部には七曲(ななまがり)臨空港工業団地、岩見川上流に岩見ダムがある。

[宮崎禮次郎]

『『河辺町郷土誌』(1962・河辺町)』


河辺(愛媛県)
かわべ

愛媛県中央部、喜多郡にあった旧村名(河辺村(むら))。現在は大洲市(おおずし)の東部を占める地域。肱川(ひじかわ)支流の河辺川流域の山間村で、村域の90%が林地、川沿いに集落が点在する。旧河辺村は、1943年(昭和18)に肱川村へ強制合併されたが、1951年(昭和26)分離独立した。2005年(平成17)長浜、肱川(ひじかわ)2町とともに大洲市に合併。旧大洲(おおず)藩時代にはコウゾの産地で、紙漉(す)きなども行われた。大正時代にはタバコ、クリの栽培に転じ、現在はシイタケ栽培や林業が主である。地域内には屋根付き橋がみられ、そのうちの御幸橋は県の有形民俗文化財となっている。

[横山昭市]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「河辺」の意味・わかりやすい解説

河辺[町]【かわべ】

秋田県中部,秋田市の東に接する河辺郡の旧町。雄物(おもの)川の支流岩見川流域を占める。木材の産が多く,奥羽本線が通じる中心市街和田に製材工場がある。稲作を中心に,畜産,畑作が行われる。岨谷(そや)峡や筑紫森(つくしもり)岩脈(天然記念物)がある。2005年1月河辺郡雄和町と秋田市へ編入。301.06km2。1万628人(2003)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河辺」の意味・わかりやすい解説

河辺
かわべ

愛媛県中南部,大洲市東部の旧村域。肱川の支流河辺川上流域を占める。 1943年2村と合体して肱川村となるが,1951年分離。 2005年大洲市,長浜町,肱川町と合体し大洲市となる。多降雪地で標高 300~700mの山地にある。林業が主で,シイタケ,クリなども栽培。屋根付き太鼓橋として知られる御幸の橋,神楽,一筆観音写経などの文化財がある。

河辺
かわべ

秋田県中西部,出羽山地中部にあり,秋田市東部の旧町域。雄物川の支流岩見川流域一帯を占める。 1955年和田町と岩見三内村,豊島村の2村が合体して河辺町が発足。 2005年秋田市に編入。河岸には典型的な段丘が発達し,水田となっている。北東部分は国有林が占める。 1996年に奥出地区に堆肥センターが完成した。柱状節理を示す斜長流紋岩の筑紫森岩脈は国の天然記念物。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「河辺」の意味・わかりやすい解説

河辺(秋田) (かわべ)


河辺(愛媛) (かわべ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

普及版 字通 「河辺」の読み・字形・画数・意味

【河辺】かへん

河のほとり。

字通「河」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android