小弓御所(読み)おゆみごしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小弓御所」の意味・わかりやすい解説

小弓御所
おゆみごしょ

古河公方足利政氏の子足利義明敬称。父や兄高基と対立した義明が永正 14 (1517) 年,下総国 (現千葉県) 小弓城入り,古河公方から独立したのでこの名がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小弓御所」の解説

小弓御所 おゆみごしょ

足利義明(あしかが-よしあき)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小弓御所の言及

【下総国】より


[国府台合戦]
 その後,上杉氏に代わって後北条氏の勢力が伊豆・相模から武蔵へと進出する。古河公方足利高基(成氏の孫)は豆相の北条氏や下総の千葉,原氏らを頼んだが,高基の弟義明は上総武田氏や安房里見氏に支持され,1517年(永正14)小弓(おゆみ)城(千葉市南生実(おゆみ))の原氏を討ってこれに拠り,小弓公方(小弓御所)と称し,古河公方に代わり関東の統一を志した。高基の子晴氏は北条氏綱の娘婿となり,後北条氏と同盟して小弓公方と対抗し,38年(天文7)第1次国府台合戦が起こる。…

※「小弓御所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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