尺杖(読み)シャクヅエ

デジタル大辞泉 「尺杖」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐づえ〔‐づゑ〕【尺×杖】

建築の際などに用いる大形の物差し。長さ1~2間ほどの角材に、1尺ごとの目盛りをつけたもの。間竿けんざおなどの類。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尺杖」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐づえ‥づゑ【尺杖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大形のものさし。一間~二間の長さの木または竹の棒に目盛りや部材寸法を記し、土地の長さを測ったり、建築現場で部材に墨付けしたりする。けんざお。けんじゃく。
    1. [初出の実例]「次木工寮率長上尺杖」(出典:九暦‐九条殿記・五月節・天慶七年(944)五月六日)
  3. 馬のたけをはかるつえ。
    1. [初出の実例]「しゃくつゑ之事。長さ四尺を尺とする也。されば四尺ある馬をばしゃくと云」(出典:弓張記(1450‐1500頃か))

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世界大百科事典(旧版)内の尺杖の言及

【検地竿】より

…検地竿は煤竹(すすたけ)で作られ,両端を銅で包んで損傷を防ぎ,1尺ごとに墨で目盛が施されていた。間竿を補うものとして6寸(約18.2cm)ごとに目盛のついた3尺(約90.9cm)または3尺6寸(約109.1cm)の尺杖(しやくづえ)があり,間数の端尺を切るのに用いた。間竿の代用に管縄を使うこともあった。…

※「尺杖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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