日本歴史地名大系 「尻毛河岸」の解説 尻毛河岸しつけがし 岐阜県:岐阜市旧方県郡・本巣郡地区下尻毛村尻毛河岸[現在地名]岐阜市下尻毛伊自良(いじら)川右岸に位置。成立は不明だが、天正一二年(一五八四)当時、重要な渡河地点であったことが知られる(同年三月二二日「羽柴秀吉朱印状」馬淵文書)。江戸廻米の積出しでは長良川屈指で、近隣の村の郷蔵から貯米が津出しされ、当河岸から一三里ほどの伊勢桑名湊まで川下げされた。おもな利用村は、席田(むしろだ)郡石原(いしはら)村・春近(はるちか)村・北野(きたの)村・三橋(みつはし)村・仏生寺(ぶつしようじ)村・郡府(ぐんぶ)村・福田地(ふくでんじ)村(現本巣郡糸貫町)、席田郡加茂(かも)村・芝原(しばはら)村(現本巣郡北方町)、本巣郡柱本(はしらもと)村(現同上)、見延(みのべ)村・早野(ときの)村(現糸貫町)、文殊(もんじゆ)村・法林寺(ほうりんじ)村(現本巣町)、西秋沢(にしあきさわ)村、方県郡雛倉(ひなくら)村・上尻毛村・下曾我屋(しもそがや)村などであった(各村明細帳など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by