精選版 日本国語大辞典 「芝原」の意味・読み・例文・類語 しば‐はら【芝原】 〘 名詞 〙 ( 「しばわら」とも ) 芝草の生えている原。[初出の実例]「野はらあり。すすき・かるかやの、しばはらなり」(出典:御伽草子・諏訪の本地(室町時代物語集所収)(室町末)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本歴史地名大系 「芝原」の解説 芝原しばはら 福井県:吉田郡松岡町芝原慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に柴原郷とみえ、その地域は、正保郷帳の石高から芝原江上(しばはらえがみ)村・吉野境(よしのざかい)村・志比境(しひざかい)村、島(しま)村・立脇(たてわき)村(現福井市)を含むもので、九頭竜(くずりゆう)川南岸の現松岡市街地を中心とする地域をさしている。暦応三年(一三四〇)七月日付得江頼員軍忠状(得江文書)に、同年三月八日「馳向芝原口」とみえる。また明徳元年(一三九〇)四月二日の銘をもつ長崎(ながさき)道場(現坂井郡丸岡町の称念寺)の梵鐘(現丹生郡越前町浄盛寺蔵)に「冶工 当国吉田郡芝原住人藤原朝臣渡辺藤兵衛尉家広」、永正一三年(一五一六)三月二九日の銘をもつ岡西光(おかさいこう)寺の梵鐘(「福井市史」所収)に「大工 志原山岸兵衛尉家次」、大永三年(一五二三)四月一八日の銘をもつ三国(みくに)湊千手(せんじゆ)寺梵鐘(現丹生郡越前町看景寺蔵)に「大工 新原住藤原朝臣彦左衛門吉久」と記されるが、この志原・新原は芝原と考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by