日本大百科全書(ニッポニカ) 「三橋」の意味・わかりやすい解説
三橋
みつはし
福岡県南西部、山門郡(やまとぐん)にあった旧町名(三橋町(まち))。現在は柳川(やながわ)市の北東部を占める。旧三橋町は1952年(昭和27)町制施行。2005年(平成17)柳川市に合併。旧町域は筑後平野(ちくごへいや)南部の矢部川(やべがわ)およびその支流の沖端川(おきのはたがわ)による沖積低地でクリーク網の発達が著しい。西日本鉄道天神大牟田(おおむた)線、国道208号、443号が通じる。主産業は農業で、生産性の高い稲作のほか、レタス、ナス、イグサなどを産し、花茣蓙(ござ)製造、酒造業も行われる。西鉄柳川駅があり西へ商店街が形成されている。付近に川下り乗り場があり、観光客が多い。柳河藩祖立花宗茂(たちばなむねしげ)らを祀(まつ)る三柱神社(みはしらじんじゃ)の「どろつくどん」と、三島(みしま)神社の今古賀風流(いまこがふりゅう)は県指定無形民俗文化財。また、中山にある熊野神社前の大フジは県指定天然記念物。
[石黒正紀]