下尻毛村
しもしつけむら
[現在地名]岐阜市下尻毛・尻尾
長良古川の右岸に位置し、東対岸は厚見郡旦島村、古代東山道の道筋と推定されるところを境界として北は木田村、西は川部村。郷帳類には尻毛村で高付されており、もとは上尻毛村と一村であった。年月日未詳の今枝弥八宛の斎藤道三書状写(金沢市立図書館蔵今枝氏古文書等写)に「しつけの口へ村打五・喜助なと越申候」とある。天正一二年(一五八四)三月二二日の羽柴秀吉朱印状(馬淵文書)に「しつけ」とみえ、秀吉は昼夜油断なく川を渡るよう申付け、兵粮米を要求通り遣わすことを約している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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