尾岐郷(読み)おまたごう

日本歴史地名大系 「尾岐郷」の解説

尾岐郷
おまたごう

近世期の郷名。「異本塔寺長帳」正保元年(一六四四)条に「尾俣郷松岸邑陽雲庵玉列為寺号松岸寺」とある。天文三年(一五三四)七月晦日の蘆名盛舜判物(仁王寺文書)によると「右大沼之内おまたの村仁王寺」とあり、仁王寺におうじ(現会津高田町)一帯を尾岐と称していたことがわかり、「新編会津風土記」には、仁王にんのう(寛文年間に改称)の郷社稲荷神社の使いに白狐があり、尾が分れて二岐となっていたので郷名はこれによると述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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