屈背(読み)クグセ

関連語 盲聾 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「屈背」の意味・読み・例文・類語

くぐ‐せ【屈背・傴僂】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎(せきつい)が曲がって、伸びなくなる病気。また、その病気の人。くつせ。
    1. [初出の実例]「此の経を受持する者を謗らば〈略〉盲聾(めしひみみしひ)背傴(せなかクグセ)にならむ。〈真福寺本訓釈 背傴 世奈加久久世爾〉」(出典:日本霊異記(810‐824)下)

屈背の語誌

「くぐ」は「くぐむ(屈)」「くぐまる(屈)」また「くぐる(潜)」の「くぐ」と同根であろう。中古の古辞書に出るが、仮名文学作品には見られない。中世後期以後この語はほとんど用いられなくなる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android