山隠(読み)やまがくる

精選版 日本国語大辞典 「山隠」の意味・読み・例文・類語

やま‐がく・る【山隠】

[1] 〘自ラ四〙 山に隠れる。山に隔てられて見えなくなる。山に入りこもる。みやまがくる。
[2] 〘自ラ下二〙 (一)に同じ。
※後撰(951‐953頃)恋六・一〇七三「山かくれ消えせぬ雪のわびしきは君まつの葉にかかりてぞふる〈よみ人しらず〉」

やま‐がく・す【山隠】

〘他サ四〙 山に隠す。山の中に隠して他からは見えないようにする。人に死なれることをいう。
万葉(8C後)三・四七一「家離かりいます吾妹(わぎも)を停めかね山隠(やまがくし)つれ心どもなし」

やま‐がくれ【山隠】

〘名〙 山に隠れること。山に隠れて見えないこと。また、その所。山かげ。
蜻蛉(974頃)上「びなげなりつれば、いかにぞ。身には山がくれとのみなん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「山隠」の読み・字形・画数・意味

【山隠】さんいん

山の隠者

字通「山」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android