岑春煊(読み)しんしゅんけん(その他表記)Cén Chūn xuān

改訂新版 世界大百科事典 「岑春煊」の意味・わかりやすい解説

岑春煊 (しんしゅんけん)
Cén Chūn xuān
生没年:1861-1933

中国の政治家。広西省西林の人,字は雲階。大官岑毓英の子。義和団事件のとき,西安蒙塵に随行して西太后の眼にとまり,出世したが,袁世凱とはライバルだった。辛亥革命後,その関係からつねに反袁派にかつがれ,西南軍閥文人の代表,政学系の総帥地位に立った。1917年,護法運動に参加し,翌年,軍政府の主席総裁にもなった。20年以後,上海に隠退した。
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世界大百科事典(旧版)内の岑春煊の言及

【広東政府】より

…しかし軍閥派が軍政府を総裁制に改組したため,孫文はそれに反対して1918年5月に大元帥を辞職,やがて広州を去った。主席総裁は岑春煊(しんしゆんけん),孫文も七総裁の一人に選ばれている。 安直戦争の結果,段祺瑞の政権が崩壊すると,20年10月,岑春煊らは軍政府解消を宣言した。…

※「岑春煊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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