岡崎文次(読み)オカザキ ブンジ

20世紀日本人名事典 「岡崎文次」の解説

岡崎 文次
オカザキ ブンジ

昭和・平成期のカメラ・電子技術者,専修大学教授 元・専修大学経営学部教授。



生年
大正3(1914)年7月7日

没年
平成10(1998)年7月23日

出生地
愛知県名古屋市中区

学歴〔年〕
東京帝国大学理学部物理学科〔昭和14年〕卒

学位〔年〕
工学博士(大阪大学)〔昭和37年〕

主な受賞名〔年〕
情報処理学会・特別功績賞〔昭和60年〕「我が国初の電子計算機の完成」

経歴
昭和14年富士写真フイルムに入社。31年には日本初の国産コンピュータ“FUJIC”の開発に成功。34年日本電気に移り、47〜60年専修大学経営学部教授を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡崎文次」の解説

岡崎文次 おかざき-ぶんじ

1914-1998 昭和-平成時代のカメラ・電子技術者。
大正3年7月7日生まれ。昭和14年富士写真フイルムに入社。カメラのレンズ設計のために真空管式コンピューターの開発にとりくみ,31年日本最初のコンピューター「FUJIC」を完成させた。のち日本電気勤務をへて,47-60年専修大教授。平成10年7月23日死去。84歳。愛知県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岡崎文次の言及

【コンピューター産業】より

…前者によるコンピューターに57年開発の武蔵野I号,後者に56年開発のETL・マークIII,57年完成のETL・マークIVがある。また,すでに技術の確立していた真空管を回路素子に使ったコンピューターに,富士写真フイルムの岡崎文次が56年に完成したFUJICがある。これは日本最初の実用機で,記憶装置に水銀の遅延回路を使い,二極管500本,その他の真空管1200本で回路が構成された。…

※「岡崎文次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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