岩城理蔵(読み)イワキ リゾウ

20世紀日本人名事典 「岩城理蔵」の解説

岩城 理蔵
イワキ リゾウ

明治〜昭和期の実業家,鉄工業者



生年
明治13(1880)年12月

没年
昭和30(1955)年12月

出生地
富山県

経歴
明治27年谷七太郎の札幌機器製造所に徒弟として入り、洋式農機具の製造技術を身につけ、40年独立し鉄工所を開業する。当時、北海道の農機具は全てオーダーメードだったため、どんな場所にも使用できる方法を模索し、炭素焼きによる硬い鉄鋼を使った岩城式プラウを開発して農器具の量産化に成功、北海道における標準的農機具の改善普及を目指した。この功により、大正7年開道50年記念の北海道博覧会で金牌を授与され、“金牌プラウ”の名で全国に知られるところとなり海外にも販売した。樺太満州に事業を拡大し、更に東南アジアへの進出も図ったが、昭和19年に病を得て現役を退いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩城理蔵」の解説

岩城理蔵 いわき-りぞう

1880-1955 明治-昭和時代前期の実業家。
明治13年12月生まれ。札幌で洋式農機具の製造技術をまなび,明治40年独立。炭素焼きによるかたい鉄鋼をつかったプラウを開発する。大正7年北海道博覧会で金牌をとり,海外にも販売した。昭和30年12月死去。75歳。富山県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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