岩法寺村(読み)がんぽうじむら

日本歴史地名大系 「岩法寺村」の解説

岩法寺村
がんぽうじむら

[現在地名]玉川村岩法寺

岩峯寺・巌峰寺などとも記す。阿武隈高地西縁に位置する観音かんのん山西麓にあたり、南西なか村、西は竜崎たつざき村。村名は平安末期に建立された岩峰寺に由来する。なお、観音山は福島空港の敷地内となったため、現在はかなりの部分が削平されている。天正二年(一五七四)と推定される正月晦日の田村清顕書状(伊達家文書)によると、二階堂盛義への攻撃を開始した清顕は同月二六日に御代田みよだ(現郡山市)まで出陣し、翌日には「竜崎・岩峯寺」に放火したと伊達晴宗に報じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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