日本歴史地名大系 「島根県歴史・浜田県歴史」の解説
島根県歴史・浜田県歴史
しまねけんれきし・はまだけんれきし
二五冊(島根県一六冊・浜田県九冊)
成立 明治一一年頃
正本 国立公文書館
副本 島根県立図書館
解説 明治二年に明治政府は「六国史」以来の国史編纂を計画して国史編輯局を設け、同五年には太政官正院に歴史課・地理課を置いた。これに伴い各県に歴史・地理を編纂して提出せよとの命が出され、本書はこの命によって編纂されたもの。島根県歴史・浜田県歴史とも「政治部」「制度部」「官員履歴」の各三部からなり、島根県歴史付録として「松江藩・松江県」「広瀬藩・広瀬県」「母里藩・母里県」、浜田県歴史付録として「津和野藩」がある。島根県歴史・浜田県歴史とも収録年代は明治二年から同九年までであるが、明治初年の県政だけでなく、藩政期の状況も知ることができる貴重な資料。すべて和紙に筆書きされている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報