巣鷹山(読み)すだかやま

精選版 日本国語大辞典 「巣鷹山」の意味・読み・例文・類語

すだか‐やま【巣鷹山】

  1. 〘 名詞 〙 鷹狩用の巣鷹を保護する目的住民の立入りを禁止した一定区域の山林江戸時代、巣鷹山に指定されると、鷹狩行事が衰えた後も、また鷹が不在になってからも、解禁されることなく「御林」同様の保護林となった。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の巣鷹山の言及

【御林】より

…以上(1),(2)の御林に共通したのは,御林内への領民の無断立入りを許さなかったこと,いったん御林に指定された限りは,立木の伐採その他によって原形の失われた後においても解除されなかったこと,および18世紀からは人工造林に努めるようになったことである。 幕政初期の御林の中には,城塞林や海岸防備林のような軍事目的の優先するものがあり,狩猟用の鷹を保育する目的の鷹の巣山(巣鷹山,巣山)がとくに私藩に多く,鷹狩りの盛時には御林以上に入山者の取締りが厳しかった。また御林なみの保護を受けたものに防風・防砂林や水源林・魚付林,日光道中の杉並木や東海道の松並木,名神大寺の境内林などがあり,別格の御林とも見られるものに,桓武天皇平安遷都以来の皇室御料丹波国山国庄があった。…

※「巣鷹山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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