左様然らば(読み)サヨウシカラバ

デジタル大辞泉 「左様然らば」の意味・読み・例文・類語

左様さようしからば

「それならば」の形式ばった言い方。「さよう」と受けて「しからば」と話しはじめる、武士口上こうじょう言葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「左様然らば」の意味・読み・例文・類語

さよう【左様】 然(しか)らば

「さよう」と応じて「しからば」ときり出す口上。「それならば」のしかつめらしい、堅苦しい言い方。さようしかれば。
歌舞伎五大力恋緘(評釈江戸文学叢書所収)(1793)中幕「侍の附合は、左様然らばの四角四面で気が張って居にくい」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「左様然らば顔を洗って出直しませうかな」

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