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口上 こうじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

口上
こうじょう

興行で,俳優または頭取が観客に対して,舞台から述べる挨拶をいう。幕前,幕開き,演技中,終演の際に行われ,披露口上,触れ口上,切り口上などがある。「いいたて」や「つらね (→連事 ) 」などの雄弁術の基本でもある。

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デジタル大辞泉の解説

こう‐じょう〔‐ジヤウ〕【口上/口状】

口頭で申し述べること。また、その内容。「あいさつの―を聞く」「逃げ―」
口のきき方。ものいい。
歌舞伎などの興行物で、出演者または劇場の代表者が、観客に対して舞台から述べるあいさつ。初舞台襲名披露追善興行などのときに行われる

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宝塚用語辞典の解説

口上

初舞台生のお披露目や、新年最初の公演時等の改まった行事に、皆様へご挨拶させて頂くこと。

出典|宝塚歌劇公式ホームページ「宝塚用語辞典」
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世界大百科事典 第2版の解説

こうじょう【口上】

口頭で伝える意から,歌舞伎などの芸能で舞台上から役者,頭取(とうどり)が観客に挨拶を述べることをいう。江戸期には,浄瑠璃所作事の開幕に際して,幕前で太夫連名と役割を披露する口上があり,また一幕目終了時にも二番目の口上が行われた。劇場表には,その興行の趣旨を記した〈口上看板〉が掲げられた。人形浄瑠璃では現在でも,上演に先立ち,浄瑠璃名題,太夫,三味線人形遣いを紹介する口上が行われている。歌舞伎では,《忠臣蔵》の大序で〈口上人形〉が配役を述べるのに,そのおもかげを残す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

口上
こうじょう

元来は、文書によらず口頭で事柄を伝達することをいう。芸能の分野では、歌舞伎(かぶき)や人形浄瑠璃(じょうるり)において、劇場側が観客に何かを伝える場合に、舞台から口頭で述べることになっていた。歴史的には、幕があく前に狂言名題(なだい)や出演者の名を述べる口上が古く、元禄(げんろく)期(1688~1704)には「口上役」が重要な役の一つと考えられていた。今日も人形浄瑠璃にはこの形式が伝わっている。歌舞伎では、劇中の浄瑠璃名題とその演奏者・出演者を紹介する「浄瑠璃触(ぶ)れ」、幕切れに「まず本日はこれまで」という「切口上(きりこうじょう)」などが、古風な演出として残っている。今日、ただ「口上」というときには、初舞台、襲名、追善などの披露口上をさすことが多い。これは、とくに一幕を設けて礼装をした俳優がずらりと居並び、順々に挨拶(あいさつ)する。狂言の途中で劇を一時中断し、登場人物の扮装(ふんそう)のままで正座し、口上を述べるというやり方もある。[服部幸雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の口上の言及

【襲名】より

…俳優が襲名するにあたっては,贔屓の各方面へ配り物を配って挨拶に回ったり,先代の墓前に報告するなど,いろいろな習慣があり,出費も多い。舞台では,ある幕の劇中で,一時劇の進行を中断して襲名の披露をするか,または〈口上〉の一幕を設け,一門の俳優がおおぜい裃(かみしも)姿で並んで,儀式のように重々しく披露する。なお,格別に重んじられる名(市川団十郎尾上菊五郎など)の襲名は,経営不振のばん回策の一つとして,興行者によって計画的に行われ,商業政策の性格をあわせもつ場合が多い。…

【民俗芸能】より

…また,からくり人形(からくり)などの人形戯も各地で考案されている。(6)言い立て芸 言霊(ことだま)の威力で幸運を招き,魔や災害を押さえるとの信仰から祝言・口上(こうじよう)を言い立てたり,長々の物語を披露する慣習が昔からあり,職業芸能化することもあった。正月,各戸を訪問して祝言を述べる万歳,春駒大黒舞などがその一。…

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