中幕(読み)ナカマク

精選版 日本国語大辞典 「中幕」の意味・読み・例文・類語

なか‐まく【中幕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍陣用の幕。大幕と小幕中間の長さ(三丈六尺)で、夜に用いた。夜幕(やまく)。ちゅうまく。
    1. [初出の実例]「中(ナカ)幕は水色なるべし、夜幕と名づく」(出典:武用弁略(安政再板)(1856)六)
  3. 歌舞伎で一番目狂言と二番目狂言との間に演ずる狂言。多くは一幕物で、観客の気分をかえるためはなやかなものが多い。京阪では中(なか)狂言といった。また、その日の興行真中出し物や、二番目が三幕の場合の第二幕目をもいう。
    1. [初出の実例]「中幕 瓦町油屋の場」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む